見積もり時の営業マンの頭の中にある目安の引越し料金を解き明かす!
引越しの料金について、ここでは一般的な話ではなく営業マンの頭の中を解説したいと思います。
私が在籍していた引越し業者は1社のみです。
ただ、訪問見積もりに伺った際は大抵2~5社の競合だったので、他社がどれくらいの金額を提示しているかも、当然ユーザーから教えて頂いて把握していました。
つまり業界全体の相場を把握していた訳ですが、値引き後の最終的な料金は各社大抵同じなんです。
その値段にいきつく以前に、顧客にトークで嫌われて消えていく業者も多いですが(笑)
また、一部の大手で不器用なほどに値段を下げないところもあります。
「社員教育で経費が掛かっているので、当社は他社より高いかわりに作業の質はよいんです・・・」というのがセールストークだったようですが、私からするとその会社は作業は特別よくなかったですし、値段が高いというより下げることを知らない・・・という表現の方がふさわしいような印象でした。
引越しは明らかに日によって人気不人気があり、まんべんなく毎日仕事を入れようとすれば、絶対に平日の午後などの引越しが少ない日は安くなるのが当たり前です。
だって、それが市場の原理ですからね。
にもかかわらず、平日も値段をあまり下げない業者というのは、引越しを分かってないとしか言いようがありません。
その大手は案の定大手と言いながら、引越しの売り上げのみでの大手では有りませんでした(引越し以外の運送業も行なっている)ので、引越しの値引きや契約をとることにそんなに必死では無かったのです。
この記事の趣旨と話がちょっとずれてしまいましたので、ここでもう一度話を戻します。
つまり私が言いたいのは、引越しのみを専門に経営されている良質の業者ほど、引越しの日程の人気・不人気によって、料金に差があるということなんです。
そして、その料金が大体どのくらいであれば、会社の上司や営業所の責任者が首を縦に振ってくれるかということを経験上知っています。
その営業マンの頭の中をお話しようというのが、この記事のコンセプトなんです(笑)
引越し業界には、トン1(トンイチ)やトン2(トンニ)という表現があります。
これがまさにこの記事の本題です。
トン1というのは、最低の料金のことです。
つまり1トンあたり1万円が底値ということなのですが、1トンあたりというのはトラックの大きさのことです。
例えば皆さんの引越しに用意されるトラックの大きさが3トン車だとします。3トン車もしくは2トンロング車というトラックで行なわれる引越しの相場の底値は、3万円ということになります。
1トンあたり1万円が底値なので、3トン車はその3倍、つまり3万円ということです。
今は昔よりも不景気と競争の激化で、更に料金が下がっているようなので、もしかしたら25,000円なんていう料金もでるのかも分かりませんね。
逆に人気日の相場はトン2、つまり1トンあたり2万円になります。
つまり、3トン車で行なわれる引越しの場合は、6万円が相場になります。
上記のトン1・トン2というのは、いずれも半日枠の料金ですのでご注意ください。
つまり、皆さんの引越しが丸一日掛かるのであれば、上記の料金の更に2倍が相場です。
この様に営業マンの頭の中は、トン1からトン2の間のどのあたりを上司が底値と考えているかを推測しながら、皆さんと対峙しています。
皆さんは安ければ安いほど良いですし、営業マンは契約が取れるならなるべく値段が高いほうがよいと思っています。しかし、契約が取れない場合、どんどん値段を下げてでも契約を手繰り寄せたいと思うのも営業マンの習性です。
それを営業所の上司が食い止める働きをしています(笑)
皆さんの前に居る営業マンの心理はこんな感じなんです。
そして、皆さんが引越しを希望している日程が最も不人気な日であれば、トン1に限りなく近い金額まで下げさせるべきですし、週末の土曜日や日曜の午前中、また大安の休日の様な人気日であれば、トン2でも納得せざるを得ないということが分かります。
是非参考にしてくださいね。
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